運動オンチが心に沁みた、人間の運動、健康についてのおはなし。


こんにちは。圧倒的インドア派の塩谷です。

ですが今回は、ITでもアートでも広報ネタでもなく、ボディヘルスについて書きます。
無縁な世界です。しかし、無縁じゃやばいので、挑んでみることにしました。

で、今回も前向きが長くて重いので、「本題はここからです」から読むのがオススメです。

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世の中には「運動が得意な人」と「運動が苦手な人」の2種類がいて、
そこで小学校時代の階級ピラミッドは見事に形成される訳です。
「はしり」の速いヤツがカッコイイ。ドッチボールの強いヤツがリーダー。そうでなければ外野。

これは学校教育云々の話ではなくて、
人間がより本能に近い時期だからこそ、「強い人=その群れのリーダー=ライオンキング」として認知され、崇められると思うんですよね。たぶん。本能こわい。子ども社会こわい。
(とはいえライオンキングはいいよねやっぱり。特に、ナラと再会するシーンが、いいよね。)

その後、人類の英知である勉強やファッション、喋り、技術力…といった様々な評価要素が出て来てもなお、

・運動が得意な人=リア充チーム
・運動が苦手な人=非リアチーム

という感じでざっくりとセパレートされながら、それが詳細に分布していく感じ。
幼少時代にその人をまとった空気はなかなか剥がれません。
もちろん当てはまらない人も沢山います。そんなの気にしないって人はエラいです。
でも、当てはまる人はあまりにも多い。気にしすぎてこじらせる人も多いし、私はそんな側の、ネガティブな人間でした。

そんな苦手側な自分には、【運動 = 敵】【素敵リア充チームの誘い = 逃げろ】という公式が脳内に出来上がっちゃってる訳で、
そしてきっと、そんな人って多いんですよね。(私は女だけれども、男子にとってはもっともっと残酷なのだろうか…)

ただですね。
大人になって、お友達も沢山できて、お仕事もして、付け焼き刃の社交能力を身に付けた今となっては
そんな過去知ったこっちゃない素敵なリア充側の方々から、色んなお誘いをいただく訳です。ありがたいことです。

個人的には、どうしても乗り越えなきゃいけないわけです。リア充の壁。

ということで最近は、「これまでは絶対に回避してきた種類のお誘い」にも(過去に勝つべく)どんどん参加させてもらうようにしています。

で、結果としてね。何て言うか、めちゃくちゃ、楽しいんですよ。完全に、食わず嫌いやったんちゃうかな。
去年野球に行ったときも、涙でるほど程楽しかったし。
楽しかった野球

このとき野球を教えてくれた大切な友人・堀田が、最近、長野に左遷された。かなしい。
堀田

身体動かすっていいもんだなぁ、と、思い始めた25歳。

以上、前置き終わります! 偏った前置きで、すんません。

スクリーンショット 2014-04-20 18.16.32

 

今回わたしを「あちら側」に誘ってくださったのは、お友達でもありご近所さんでもあり、
オークハウスというシェアハウスの会社でデザイナーをしている
素敵女子、維理亜(いりあ)さん。Facebookメッセで「しおたん〜これ来ないかな??」と、お誘いいただいたイベントがありまして。

http://www.oakhouse.jp/socialapplli20140419.php

URL先を参照してみたところ

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魂・身体・フィジカル・健康・ダイエットと自ら様々な方法を体験し実践してきた高城剛氏を招き、
「情報が氾濫し、ラクがはびこる現代における、身体、心、魂の本当の健康とは?」をテーマに
トークイベントを開催します。

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_人人人人人人人人人人人人人人人_
> 魂!身体!フィジカル!健康! <
 ̄Y^Y^Y^Y^Y^Y^Y^Y^Y^Y^Y^Y^ ̄

今すぐ逃げたいキーワードが見事に4つも揃ってて、みぶるい。
「メンタル」「雰囲気」「ほっこり」「てづくり」とかであれば、好物なんですけど。

ただ、この抵抗感、そして恐怖感も、後々の高揚感に変わるかもしれない。たぶん。
ということで、行ってきました!

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今回のイベントは「ヒガコスポーツ」という大型シェアハウスで開催されました。スポーツ好きの方があつまって、160部屋もあるんだぞ。でかい。

でかいー!
ハウスというよりも、巨大宿泊所のような存在感。
さみしさ

これは素敵なキッチンですね。カップルでの料理に最適でしょう。
ネイルしている!
ラウンジで交流、しかもネイルアートをされています。
私、人生におけるネイルアート経験はございません。
似合う
「みてみて、しおたん、広いよ〜〜!」いりあさんは、スポーティーで、可愛い人です。
似合わなさ
…我ながらテニス場が本当に似合わないな、本当に…。
こんな感じで、キッチンやラウンジといった共用スペースに加え、テニスとかフットサルとか卓球とかビリヤードとかWiiとか、あらゆるスポーツ環境がついてて、

ここって、運動好きなリア充にとっては天国だなぁ
って思いました。(ちょっと負け犬臭が出てるかもしれないごめん)

居住者は、やや男性が多いようです。あと外国の方がめっちゃ多い。

リア充の方々です
居住者の方々のチェキです。
……みんな明るそうで…楽しそうだなぁ……。(みぶるい)

初めてな空気に新鮮まつりで施設をキョロキョロしていたのですが、
この日のメインは、あの有名な、高城剛さんのトークです。

どれだけクラスタの遠い方であっても、がんばって吸収するぞ!の心意気で鎮座しました。

ここから、トークレポのはじまりはじまり!!!!

のっけから、セッション相手の永井美香さん(ご自身がランナーでもある美人なお姉さん)に、「高城さん、思ったよりもラフですねぇ」と言われる、Tシャツパーカーデニムな姿。

トークトーク!

確かに思ってた感じよりもだいぶラフです。

(↓思ってた感じ)
こんな感じ

更には、スタートしたおしゃべりも、とってもラフです。

「僕は、電車に乗るのが好きでね。昨日も日比谷線に乗ってたんだけど、そうすると、半分制服のままのナースさんたちが、病院のハナシを始めるワケ。いいのかなぁと思うけど、結構聞き入っちゃってね。自分の全然知らない世界の話ってさ、電車に乗らなかったら絶対聞けないよ。そんな場所ないよ。ホント最高だよ、電車。」

これは序盤の盛り上げ的なトークにも聞こえたんだけど、実は、今回のトークのコアでもありました。

つまりは、知らない世界に抵抗なく触れていくぞ、ということ。

「みんな自然体に生きたい…って言うけど、世の中は不自然なことだらけ。世の中は汚いよ。それは事実でみんな知ってることじゃない。じゃあそこを、いかに不潔に生き抜くか?って方が大事だと思うよ。むちゃくちゃな中に身を置いた方が、ぐっと免疫力も強くなる。」

「キレイすぎると、人間はメンタルがやられるんだよ。タイやインドネシアの山奥の人たちって、鬱病だなんて誰もかからないのに、日本ではこんなに問題になってる。キレイに生きようとしすぎるんだよ。」

このへん、ぐさっとダメージ受ける。

私は、出来れば百貨店みたいなキレイな空間が好きだし、出来ればヘルシーな朝ご飯・お昼ご飯・晩ご飯を楽しみたいし、出来れば縫製のきっちりしたコンサバな服で身を包みたいし、出来れば快適な自室で、快適なオフィスで、心穏やかに過ごしたい……。(弊社イチのコンサバ、と呼ばれています。)
保守的な人間が、開放的な方の言葉を聞くとハンマーで殴られたような感じになるので、こっからはもう殴られっぱなしです。

でもいいんだよ、殴られに来たから。

ここから、ダメージ大きめに受けた言葉を中心に書いていくので、ぜひ読んでみてください。どぞ!

「運動は人の思考をポジティブにしてくれる。みんな精神安定のために走ってるんだよ。
逆に、運動しない人は、メンタルをやられて、ネガティブに陥る。」

「ジョギングしてまーす!」って人、どうしてか明るい人多いなぁ運動ができるリア充だからかなぁ……とか完全に変なフィルターかけて卑屈に思ってたんだけど、「運動をするとポジティブになる」というのは、きちんと科学的にも解明されているようです。

詳しいこととかは、このブログにわかりやすく書いていました。
http://d.hatena.ne.jp/fulic/20111010/1318199136

子どもはたくさん動き回るからポジティブですよね。でも、勉強しまくったり、働いたり……座りっぱなしで、人間らしい営みをしなくなるに従って、鬱々としちゃう。

精神衛生のためにも、たくさん走れば良いのかーーー!というところですが、

「ランニングは15分以内。それが究極の身体へのマッサージになる。30分以上も走ると活性酸素を発生しすぎて、それではまたネガティブになるからね。」

・・・走り過ぎても、いかんようです。
これは有名な話ですが、オリンピック選手の寿命は一般よりも短い。
運動しまくる = 健康である、ということではないんですよね…。
もちろん、選手はプロとして、それを知って限界に挑戦しているから、だからプロなのだ。

 

「ジャンクフードを食べると、身体がジャンクな方にいく。
 身体にノイズが多いと、精神もそちらの方へ行きやすい。
 食べ物変えると、人生も変わるよ。」

私は会社の下のオリ●ン弁当と、お気に入りの「恵比寿・松弦のチーズカレーうどん」と、近所のデ●ーズのファミレス飯ばっかり食べてるので、身体そして精神はその3つで出来てるのか。

高城さんの構成要素は、というと

「俺は玄米しか食べない。」

これは想像の斜め上をいくストイックな回答。でも、玄米なのは理由があると。

「どんな食べ物が身体に良いかって、人によって違うんだよ。本に書いてある健康法をやってみても、効果が出ない人がいるのは、DNAが違うから。
だから最初にDNA検査をして、自分に最適な栄養素を調べる。無闇に手を出しちゃいけない。」

「そこまでやるんですか」的な空気がありましたが、そこまで身体のこと本気で考えたことなさすぎて、目からウロコ祭りです。
もひとつ、別のウロコを。

「朝食はマーケティングによって生まれたから。本来、食べなくていいよ。」

…朝食食べると学力上がる、みたいな統計もある〜とかありますけど、結局どっちなんだろ??
高城さん曰く、人間の長い長い歴史の中で、朝食食べ出したのってつい最近なんだそう。その「つい最近」とは、エジソンがトースターを発明した頃。

エジソン製のトースターを売り出すために、朝食という文化が生み出された……ということらしい。諸説あるけど、どうなのかしら?

最後に1つ。割と衝撃度高かった一言を。

「俺は瞑想をするんだけど、その前にチャクラを溜める。そうすると、良い瞑想が出来るし……これは電車でも出来るんだよ、軽い瞑想ね。しいて言えば、“楽しい金縛り”みたいな感じかな…
ゴメン。上手く言えない。」

ん?と思って客席を見渡したんだけど、

( ゜Д ゜ )ポカーン ( ゜Д ゜ )ポカーン ( ゜Д ゜ )ポカーン
( ゜Д ゜ )ポカーン ( ゜∀゜  )ナルホド!! ( ゜Д ゜ )ポカーン

みたいな感じだったので、たぶん、理解の領域に達していたのは、きっと、全体の2割くらいな感じでした。

ただ、個人的な解釈なんですが、ボーリングする前に、集中してから投げると、打率上がるじゃないですか。
あと、難解なピアノ曲を弾く前にも、集中してイメトレしてから弾くと、圧倒的に打率上がるんですよね。ミスしなくなる。

無謀に何回も何回も試し打ちするんじゃなくて、集中して精神統一して入魂!ってすることで、最短で最大の効果が出るぞ、ということだと思います。

そんな瞬間が多い人ほど、きっと研ぎすまされていくんだよね。
行為の一つひとつに、無駄がなさそうだ。
(運動はせずとも、ピアノとか、デッサンとかしてた時期は息を止めるほどに集中したけど、近ごろはそんな瞬間減ったなぁ…。)

こんなトークの最後には、ランナーで「美心研究家」でもある永井美香さんは

怪訝なおかお

 

「もう何を信じていいのかわからなくなった」

 

 

 

と言うほどになってしまいました。既成概念の逆をいくばかりなので。
そこで高城さん、ニコニコの笑顔で

 

スマイル

 

 

「不潔こそ、キレイの秘訣ですよ!」

 

 

という締めくくり。

不潔 = 人間らしい状態

ということで、その根源に立ち返ったら健康にも強くもなれるし、キレイにもなれるっていうお話だと思う。

子どもはみんなポジティブシンキングだし、
エスキモーは野菜を食べなくても元気だし、
タイやインドネシアの山奥では鬱病はない。

潔癖に抗菌して暮らすのではなく、
ありのまま、正しい判断をした上で、不潔に過ごす。←重要

必要なところには科学的な分析やテクノロジーを使って、
それでいて肉体の状態は原始的なものに極力近づける。

その2つ、共存するためのストイックさは、さすがなのだなぁ……。

あと、別に、運動って勝ち負けじゃなくて。
必要だから、やる。
自分のために、楽しく生きるために、適度に動く。

これまで、必要以上に「負け」意識が強かったから遠ざかってたけど、
そうじゃなくて、私だって動物本能的には動きたいはずだから、
しっかり動かして、イキイキさせてあげたいなぁって思いました。

ごめんよ身体、私の固定概念のせいで、ネガティブの枠に閉じ込めていたな…。

全然クラスタ違いで、誘われなかったら行かなかったと思うんだけども、色々、しみじみと、勉強になってとても有意義な時間でした。

最初びびったけど、結果ほんと行けてよかったなぁ。いりあさん、誘ってくれてありがとうございまいした!!!