スクー×ベネッセ 「教育」という言葉に苦手意識がある人でも楽しい、未来のワンダーな学びのはなし


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2回目のイベントレポート。
本日お邪魔したイベントで、バカスカ名言が出てきたので、速報的にまとめてみます。

▲  ▲  ▲

2月26日、
ベネッセコーポレーション×株式会社スクー のお二人がゲストの、
教育ビジネスについてのセミナー「いい時間」に行ってきました。
LIGの副社長ゴウさんと、バーグハンバーグバーグの柿次郎さんという、
なんとも面白いお二人が企画や司会をしているイベント。それだけでもう香ばしい!
場所は上野のLIGさんオフィス。
夏の、お引っ越しパーティーぶりにお邪魔しました。
相変わらずの素敵オフィス。
(上野はすこし遠いがそれでも)上野というあまちゃん的ノスタルジーを味わえるし、
話題の即戦力なドラマの現場だしで、高鳴ります。

わたくし、教育ビジネスに興味があるかと言われれば、ない、のですが
スクーさんは会社としてファンだし、
ベネッセさんの文化的事業展開もファンだし、
LIGさんでカレーが食べれるらしいし、
CINRAのニューフェイス女子ふたりと共に、勢い勇んで参加しました。

 

19:30ギリギリ入場したら満員御礼、最前列に陣取りまして(というかそこしか空いてなかった)
「いい時間」のはじまりはじまり!!!

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(一眼忘れてiPhoneフォト。無念)
オープニングのゴウさんと柿次郎さんのトークが軽快すぎて、
そして話にあわせた音楽までついていて(DJがいたぞ)
なんか、リア充向けのイベントかと思った。場所、間違えたかと。

Webで目立ってる人がみんなネット廃人で非リア、という仮説は
この段階でガラガラと壊れます。二人ともトークがお上手で。うらめしい。


そんな軽快なMCに誘われ、ベネッセ高橋さんが先攻トーク!

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(土足厳禁の会場で、スーツに靴下…というあられもない姿になった男性の姿は、
ぐっと近くに感じてしまうよ)

「進研ゼミつかってたひとー!」という呼びかけに、会場の大人たち6割が挙手!
改めて、進研ゼミって、すげぇ。

(ちなみに私はZ会派でした。貯蓄主義なので半年間溜めつづけ、
呆れた母親が解約したのか気づけば来なくなっていたよ。。)

高橋さん、昔は進研ゼミのDM(恋も部活も勉強もサクセスする、あの漫画だ!)
を制作していたとのこと。そして今こんなことを・・・というお話だったのですが、

記憶を呼び起こせば進研ゼミ、我々の頃は、ピンポーン!と鳴るペンや、
ガシャッガシャッとカードを切り替えるような学習キットが
あったように思うのですが、なんと、2014年の今、

「中学1年生に16万人に、無料でタブレットを届けています。」

えっ・・

「つまり、中学一年生の7人に1人は当社からのタブレットを持っているんです。」

なんという・・・・・
なんという大盤振る舞い。ベネッセさん、それはちょっとやり過ぎなのでは…もはや、国策の域。

でもタブレットなら、10歳の頃既にネット廃人だった私でも、通信教育を続けられたかな、お母さん。わたし、もう25歳ですけど。


そんな勢いで、ガジェット教育?に力を入れられているベネッセさんの高橋さん。
現在は、ロンドンの教育系スタートアップQuipperさんと共同で
新たな教材も開発しているのだとか。
教育ビジネスも世界規模!そしてインタラクティブ!
私達の頃とはまた、激変しているのだなぁ・・・。


高橋さんが最初に「小さい会社じゃないけど、がんばってますよ。」と言われて
独特な表現だなぁ、スタートアップだらけの会場で謙遜されているのかなぁ、と思っていたのですが、
ベネッセコーポレーションさんの社員数は15,666人(Wikipedia調べ)。
(弊社CINRAが21人になってすごい増えたな〜〜と思ってたのですが、
ざっと746倍という、リアリティのない数字。)

もうすぐ創業60年になる教育ビジネス界のキング!ですが、最近はQuipperさんの他にも、
スタートアップ企業との共同事業が多いんだそう。

中でも注目は?と聞かれると、オンライン家庭教師事業を展開されている
mana.bo」さん。こちら、ほんとすげーーー!と思ったのですが、
スマホのアプリで、わからない数学の問題とか撮影して送ると
速攻で大学生講師のお兄さんお姉さんが、図解したり話したりして、解説してくれる!
という、未来感しかない学習ツール。

プロモーション動画がわかりやすかったので、貼っておきますね。

(美男美女しかいないのはなんでだろうか。中高生の夢が膨らんじゃうじゃないか。)



こんなに学習ツールがめまぐるしく進化して、
来年何が登場するのかも想像出来ない。

でも、
「未来を予測する最善の方法は、未来を発明することだ」

と、パソコンの父とも言われるアラン・ケイが言っていたそうだ。
(と、ベネッセの高橋さんが言っていました。)

ベネッセさんの大切にしている思想に、
「今の小学生は私たちの知らない職業に就くだろう」という言葉があるそうで、
それは私が今まさに職としている「Webディレクター」も、
親世代からしたら知らない職業だったもの。

もちろん、来月の定期テストで高得点を狙える学習も大切だけど、
いかにその「未知の学び」を体感してもらえるか、
そこを大切にしたい、とおっしゃっていました。
(言葉尻が違うかもですが、およそ、そんな感じのことでした。)

これだけの国家的規模でありながら、スタートアップとの連携で、攻めなスタンスのベネッセさん。

その小回りの効きっぷりは、大企業のイメージを変えるし、高橋さんもワクワクしている感じ。

ただ、1つだけ、

「調査によると、大人は勉強しないんです…。」

という現実があるとのこと。
キャリアチェンジする人はさておき、ほとんどの大人が、積極的な学習をしない、
まぁそうだよね、、、、。

受験勉強、定期テスト、就職活動。
それを終えてしまうと、我々の人生に「試験」というイベントが姿を消します。
だから、学び、を、しなくなっちゃう。

そこで切り込んでくるのが、後攻のスクー代表、森健志郎さん!

 

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(手が震えて写真がブレまくったので、Relifeさんから拝借しました。なんか、すみません。)

Web上の学校でオンラインの授業を展開しているスクーさん。
ターゲットは大人。学習をしないはずの大人・・・なのですが、
驚く事に立ち上げてから2年で、会員は6万人。

「学生数だと、日本の大学の中で2位なんだ!」

と軽やかに言っていました。
ん?とも思いつつ、リアル社会とシンクロさせて規模感を実感させるというのは、
さすがイケてる起業家のトーク術。勉強になりまくります。



スクー、私も最近よく利用するのですが、
そこで授業をするのはいかにもな大先生的な方ではなく、
旬の起業家さん、デザイナーさん、おもしろおじさん。。。
たくさんの香ばしい人たちが出演していて、更にはその先生にチャットで話しかけられるし、
非常にジョイフルな感じ、楽しいです。ハマってます。


驚いたのが、ユーザー層は、男性76%、女性24%とのこと。
ビジネス系だからやっぱり男性が多いのかなーーーと思ったら、
なんと、あのFacebookユーザーの男女比もそれぐらいらしい。

ゴウさん「えっ!Facebookそんなに女性少ないんすか!」
柿次郎さん「Facebookがそんなんじゃ、女性と出会えないじゃないか!!!」
ゴウさん「Facebookって出会い系じゃなかったのか?」
柿次郎さん「まじすか・・・・・(おろろろ・・)」

と困惑し脱線はじめる司会の二人に、

「次、喋って大丈夫ですか。」

ときちんと遮断する森さん。お若いのに、堂々とされていらっしゃる。

そんなキレキレの森さんが起業したのは、24歳のとき。

・既存のイーラーニング動画つまんないな…学びたいのに、続けられない…
・それに対して、ハーバードの白熱教室、めっちゃ面白いじゃないか。
・ニコニコ生放送ってすげえ可能性あるわ

その3つが頭の中で揃った次の日に、リクルートに退職届を出して、
スクーを立ち上げていたとのこと。
そこから2年でこの急成長、関西人の星ですね。(森さんは大阪府出身)

 

ただ、オンライン学習とか、そもそも学習って・・・
続かないものが多い。

そこで、「モチベーションを管理するためにやっていることは?」
という質問があったのです。

森さんが例えたのはラーメン屋。

「連続して来店してもらうために、ポイントカードを作る店もあって、
それも必要やねんけど。でも、それはコンテンツで勝負してへんってことで。
スクーは、コンテンツの面白さで勝負する。
どんだけ並んででも食べたいラーメン屋にする。」

揺るがない野心をラーメン屋に例えることで
身近に感じさせる、これまた起業家トーク術です。すごいです。

ゴウさん、柿次郎さん、そんな森さんの一挙一動にメロメロです。

そして、10年後の森さんそしてスクーのビジョンは?という質問には、

『最終的な目標は、全世界の世界60億人から「卒業」をなくすこと。
でも、今インターネットに接続できる環境にいるのは20億人。
ぼくらのビジネスを本当の意味で普及させるには、
オンライン学習を普及させるんじゃなくて、インターネットにアクセス出来る
人を増やすこと、それが使命かと。
僕らの目標は、世の中から卒業をなくすことなので。
あ、だから「スクール」から最後の「ル」をとった、終わらない学校、スクーです。』




・・・・・立派すぎでしょ!!!!!!!!!

その視野の広さを拝めただけでも、
同世代に生まれた人間として、生まれ甲斐がありますね…。
いやぁ、すごい。

その後も質疑応答が続き、「教育ビジネス界のミスターX」という男が
場内乱入したり、熱気ある勉強会。そしてその後はカレーが振る舞われ、
さらにはスポンサー企業のサービス体験もできちゃうプラチナ付き、と
とてもいいイベントでした。
本当に、いい時間を、ありがとうございます。

 

ぶっちゃけ、教育、という実は関心の薄い分野だったのですが
ベネッセさんも、スクーさんも共通するのが
単純な「勉強」じゃないってとこ。

ただ授業の内容よりも、「あの授業、隣の子が面白いこと言ってて、たのしかったな」
そんなことのほうが、案外学習意欲を引き立てるでしょ、という森さん。
更には、「学びは全ての裏側にある」という話で、
すべての事柄が、そこに参加する人たちの意識レベルによって
娯楽にもなり、学びにもなり。

そこに、攻めの人たちと共に、
膨大な資産を持って挑戦していくベネッセさん。

学びをつくることって、
ひとの思考のDNAをつくることで、それって分子レベルで国をつくることでもあるのだな。

ひとつひとつのコンテンツへの思いと、そこからつくる世界も見えている、、そんな視野の広さを垣間見るトークでした。


これまで縁遠いと思っていた教育ビジネスが、
とってもエキサイティングで、そして可能性しかないんだなぁ、ということを
思わされた、そんないい時間。

高橋さん、森さん、そしてゴウさん柿次郎さんをはじめ
運営のみなさまLIGのみなさま・・・楽しい学びを、ありがとうございました!

▲ ▲ ▲

おまけ。

LIGのメディア隊長に
おみやげ!といただいたポスターを
部屋にはってみた。

Before
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我ながら、なかなかの乙女部屋であります。

After
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うわー。はがそう。

ドラマは、面白いよ