面白法人カヤックの、1社だけの合同説明会はやはり面白かった。


面白法人カヤック。
その規模200人を超えるWeb制作業界の超大手でありながら、
常に話題に欠かないベンチャースピリッツ溢れる会社・・・(であってるかな?)

そんな会社が、一社だけの合同説明会を開催していたので、就活生でもないのに遊びに行ってみました。

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トークショーもすごい人である。

 

カヤックには、私の知ってるだけでも、
昼食会」のこんどうてつろう氏、
Web業界屈指のアイドルオタク綿引兄さん
セブ島に支社つくってたらクビになってた夏目和樹などなど
個性溢れる人たちが在籍している(いた)ので
いつも何かと新しいことを起こしてワクワクさせてくれる、そんな印象でした。

 

そう言えば2011年にカヤックが「卒制採用」ということを仕掛けて、
びっくりして当時のブログに書いてた
形骸化した日本のしょーもない風習なんかをぶっ飛ばして、
業界自体を先導してヘルシーに面白く変えてくれるような
そんな気持ちの良い会社。ドキドキしたなぁ。
かつて「旅する京都支社」が出来たときは、京都の美大生は沸きました。
(ここで私は、京都遠征に来た綿引兄さんに出会ったのだった。)

 

でも、ここ最近は「あの人辞めたらしい」「あの人も引き抜かれたらしい」
という話題がちらほら出て来て、
「あの、カヤック・・・・なのに・・・」「盛者必衰なのか・・・」「21世紀の平家物語なのか・・・」
という風潮は、否めませんでした。
そしてカヤック出身の方々は本当に優秀なクリエイターだから、
みんなの活躍ぶりがまた外で目立っている。
その分、みんなの古巣カヤックは、以前のような勢いはなくなってしまったのだろうか…

 

と、思いきや。

めちゃくちゃ逆手に取ってる。

 

 

普通ありえない。
社員紹介のところに、退職した人が掲げられてる。(そしてめっちゃいる)

ありえないぞ

 

 

更には、退職者インタビューが公開されてる。

ドキッドキッってなんだろう・・・

 

 

 

今飛ぶ鳥を落とす勢いなのはLINE。そこにバンバン人が転職していくからと

ボツ案なのになんで出回ってるんだ

 

「なんで私がLINE株式会社に?!」なにこれすごい・・・・
※これは社長NGが出たボツ案らしいが、でも世に出回ってるぞ。

 

 

今回のイベントでも、
<言いたい放題!退職者ブース「ここが駄目だよカヤックは」〜退職者3人による座談会〜>
と掲げられたブースがしっかり用意され、すごく盛り上がってました。

振り切ってるぞ。
先日話題になってたPhotoshop風の年賀状に、
『2013年のカヤックは、組織改革を行った「回復の年」でした。』と書いてあったけど、
回復どころか、元気に満ち満ちている・・・

ひそひそ噂されるくらいなら、こちらから堂々と言ってやるぞと、攻めて行くぞ、と。

そういうことなのだろうか。
想像の斜め上。

このスタンス・・・・・・
誠に感服でございます。

 

 

イベントでは、「退職者ブース」の堤修一さんのお話を聞いてみました。iOSアプリ開発のエンジニアさん。
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(カヤック公式採用担当者さんが画像ご提供くださいました!)

退社理由は「海外で働きたかったから」で、その後シリコンバレーのスタートアップで
アプリエンジニアとして働いていたそう。有言実行。

カヤックの良い所については・・・

・カヤックにいて、広告賞を取った実績がたくさんあって、その賞歴が海外での仕事に繋がった。
・面白い人財がどんどん入社してくるから、人集めに苦労しなかった。フリーだと、仲間を集めるのが大変。
・鎌倉で働くというのは癒された。鎌倉すき。

などなど、去った今でもなお愛を語っておられました。

次に、「アイドルオタクブース」の綿引兄さん(コットンさん)と、首藤まり江さんのブースへ。

角かわいいちゃん

「公私混同のブースへようこそ!僕たちは、趣味を仕事にしている人たちです!」

という明るい挨拶ではじまりましたが、語られるのはアイドルへの愛。深い愛。
社内外で「アイドルが好き」と毎日毎日毎日アピールしつづけることで、
今ではカヤックのアイドル案件はすべてコットンさんに来るという。うらやましい人にはたまらないだろう。

 

話題を呼んだ、「BiSにコシノジュンコ加入!」
これももちろんコットンさんが関わった案件だそうで。
「BiS、こう来たか・・・!」と弊社でも話題騒然でした。

こわかった

http://jkwbis.com/

「俺がアイドルオタクじゃなかったら、それぞれのアイドルの文脈がわからない。
乃木坂のキャンペーンなのに、AKB的な提案をしてしまうかもしれなくて、
でも乃木坂とAKBは全然違う。自分はアイドルオタクだから、その違いと、
そこの文脈をわかっている。そして・・(うんぬんかんぬん)

なんかアツいことを語っていましたが、忘れました。ごめんなさい。

私はコットンさんほどのアイドルオタクをなかなか知らないけど、
そんなに好きすぎて、感情が邪魔にならないのかな?と思ったところ

「仕事でアイドルのことをしてるから、関係者席のチケットをもらうこともある。
でも、関係者席には座らない。ファンの枠からは出ない。それが俺の美学」

と言い切ってるのは、なかなかかっこいいと思ってしまいました。

カヤックには、アイドルオタクだけじゃなくって、
色んな博士がいるから、ブレストの時は様々な博識者が
集められるそうです。なんて濃そうなブレインストーミングだ!

 

 

そして、本当はLIGの岩上社長、バーグハンバーグバーグのシモダテツヤ社長と
カヤックの柳澤社長との対談が聞きたかったのですが、めっちゃ混んでたので諦めました。
ちらっと覗けたけど、面白Web会社の頂点決戦という空気でした。(岩上さんはニコニコされていました)

 

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いつもニコニコの岩上さんは素敵だなぁ。

LIGさんとは夏に一度、CINRAと合同勉強会をさせてもらって、
社員さんとも色々仲良くさせていただいたり、
バーグハンバーグバーグのシモダさんは、
つい先日CINRAに勉強会に来てくれたりと、
ありがたくも「Web業界 面白御三家」に触れさせていただく機会が多いのですが・・・

「面白い」って、つまり、矛先が他人に向いているわけで、
「面白いことをしたい人」というのはつまり、
ホスピタリティーの塊の人、ってことなんですよね。

だから、面白い会社は誰が喋っても面白いし、
相手を喜ばせることを一番に考える、みんなほんとに親切な人たちばかり。

でもインターネットの「面白い」って、
「ボケを放流すること」で、基本はツッコミ待ちなんですよね。
先日シモダさんもそんなふうに話してくれたのですが。。

テレビみたいに、ボケとツッコミがその中で完結するのではなく、
ツイッターで「なんだよこれわろたwww」とユーザーによって拡散されるのを、待つ。
たくさんネタを仕込んで、拡散を待つ。。。

だから、そのボケを放つまでは
当たるか当たらないかわからないわけです。
それって、かなりスリリングだぞ。

でも、最近この勢いある面白い職業の人たちと触れ合って思うのは、
誰も失敗なんか怖がっちゃいないなぁと。
みんな明るいし、頭いいし、フットワーク軽いし。実は真面目だし。
仲間が失敗しても、ガハハと笑って次のこやしにする。

カヤックと、LIG、バーグハンバーグバーグの人たちとでは
それぞれ技術力だったり、コンテンツ力だったり、ビジュアルだったり、
面白さを魅せるアウトプットが少しずつ違うけれども、
いずれも面白いを仕事にする人たちの、
精神性の広さには、ただただ感服する、、ちっぽけ思考でちっぽけな私です。

うわああ、私ももっと勇気がほしいよ!

と、会場を一旦抜けてお茶をしながら、
一緒に行っていたCINRA同僚の山本りおちゃんと、
大学時代からの友人で今は経営コンサルタントをしているあいりちゃん、その同僚のえりちゃんと
いや〜面白かったね、刺激になったね、と話をしていたのですが、その時・・・

「しおたんいるの?俺のブースもあるんだが」

という連絡が、セブ島に支社をつくってカヤックをクビになってたはずの夏目和樹から。

ねえよ。どんだけパンフレット見ても、夏目和樹も、セブも、書いてねえよ。

半信半疑で会場に戻ってみると・・・・

セブブース・・・

 

 

 

・・・・・・。

 

 

 

呼ばれたの?呼ばれてないよね?

 

 

 

いる・・・・・・。

 

 

 

 

塩谷「なにやってるん」

夏目「セブブースだよ!」

 

残念ながら、ここはあまり面白くなさそうだったので、
さっさと立ち去ることにしました。

 

 

 

会場を後にしようというところで、入り口で友人を発見。
するとカヤック社長の柳澤さんがそこに姿を現し、

「今から彼女、最終面接だから!」

とのこと。
友人は、イベント遊びに来たらそこで最終面接することに決まったらしい、その場で!
このイベントでは、社長自らが最終面接をして、その場で即内定が出るのです。
(イベント中にもトランペットのファンファーレと、内定が出ました!というアナウンスがあった)

そこで柳澤さんだ!柳澤さんだわ!と盛り上がる私と同僚のりおちゃんに対して一言、

「あれ、君たちも中途だよね?どこの会社?面接受けてよ面接。最終面接。」

なんということでしょう・・・
私は自分及び自社の勉強のために見学に来たつもりが、
すっかりカヤックの魅力に取り憑かれ面接に・・・・・
ミイラとりがミイラになるような瞬間でした。

でも気をしっかり持って、面接は受けませんでした。
そして優秀すぎる同僚のりおちゃんをかばって

(((「りおちゃんは渡さない!!!」)))

という気迫を出してみたつもりが、

「柳澤さん、クリエイティブ求人メディアのCINRA.JOBもつかってくださいね♡」

と、すかさずニッコリ名刺を渡していた。
さすができる子や。

 

ちなみにその友人は、イベント会場で最終面接を受け、
その後見事、内定をゲットしたそうです。

すげー!!!!!
超うれしい。カヤックで頑張ってほしいと心から思う友人です!

 

いやはや。

そんなこんなで、就活生でもないのに、
ものすごく勉強させてもらった、カヤックの合同説明会。

うちもイベントしたいね、やろうよやろうよ!と、
りおちゃんと話が盛り上がりながら、ふりむいたら、

かっけー!

「面白法人カヤックの、いちばん面白いコンテンツは、仲間です。」

かっ・・・けー!

就職イベントにここまで力を入れているのも
ここまで個人にフォーカスした取り組みが出来るのも
全て仲間を信じてるし、新たな仲間との出会いに心底期待しているからだろうな。

仲間思いの会社は、200人を超えても、
みんなの意識がとても若々しくて、
ひとつの「船」の乗組員みたいな、まさにカヤックだなぁ。

考え方から、色んな細部の取り組みまで
たくさん吸収させてもらったイベントでした。

なんか無料でここまで楽しんで申し訳ないので、
これから面白い就活生に出会ったらとりあえずカヤックおすすめしてみようと思います。
(ほんと関係ないけど)

あっ・・・もちろんわたしたちの株式会社CINRAも求人募集中です!

200人以上のカヤックに対したら18人の私たちだけども、
だからこそ動けることも沢山あるし、
何より私のような支離滅裂・神出鬼没人間を置いてくれている懐の広い、
良い会社です。

ぜひ、ぜひに・・・。共にがんばろうぞ。
(Webディレクターさんとか、アプリエンジニアさん、、待ってる、ガチで)

 

たくさんの刺激に、
心が盛り上がったので、ついつい長くなってしまいました。
カヤックのみなさんと、内定を取った友人の
益々のご活躍をネットの陰から見つめております。

最後まで読んでいただき、ありがとうございました!