SNSが生む「親近感」は、驚異的なコンテンツ? コルク佐渡島さんの言葉から思うこと。


昨日は、同僚のゆめさんとりおちゃんと一緒に
コルク代表・佐渡島庸平さんのセミナーに行ってきたのです。
はみだし塾」という、AOIさんの企画されているセミナー。

テーマは「メディアとコンテンツの関係が変わる」です。

 

佐渡島さんといえば、あの「モーニング」でドラゴン桜、働きマン、バガボンドなどを手がけた名編集者。

2012年5月5日、「宇宙兄弟」の実写公開と同じタイミングで講談社を辞めて、作家エージェンシー「コルク」を立ち上げられました。

大手出版社の編集者って、どれだけ雑誌を売るか?
どんなコンテンツをつくるか? が主戦場なのかと思いがちだけれども、
佐渡島さんは、いかに新たなモデルを形成していくのか—…
つまり、単行本の売り上げではない、インターネット時代の新しいコンテンツビジネスモデルを日々生み出されていて、その過程は時に哲学的であり、時に野心的であり、両軸を持ち合わせた新しい編集の形を、す、すごい・・・・と思って陰から見ていた次第です。

(めちゃくちゃ関係ないんだけど、私の20年来の友人が結婚式をあげるときに友人代表でスピーチさせてもらったんですね。とても大事な友人ゆえに、気合い十分だったのですが……。で、その場にご新郎のご友人として、佐渡島さんがいらっしゃったんですよね。友人はアパレル系、旦那さんは製薬系、というカップルなので、まさかまさかの展開で、メディアの先っぽの方で働く私としては「アワワワ佐渡島さんだハワワワワ」状態で20倍緊張したのを覚えてます。)

 

そんな佐渡島さんのセミナーで、ヒントとなるようなお言葉がたくさんありまして。
中でも、「親近感」につてのお話が、面白いなぁと思った。

 

ちゃんと編集された雑誌よりも、SNSの友人の投稿を見る時間の方が増えていっている。
たまに雑誌を読むと、やっぱり「あぁ、ちゃんと作ってあって面白いなぁ」と思うんだけど、
なぜか日常においてFacebookやTwitterの方が面白いと感じてしまう。なんで?

 

そこで佐渡島さん、「面白さって、親近感なんだ」ということを言われておりまして。

 

90年代のロールプレイングゲームなどと、今のソーシャルゲームって、モノ自体のクオリティでいうと
前者の方が圧倒的に作り込まれていたのに、ソーシャルゲームがこれほどまでに流行るのは「つながり」という親近感があるから。

昔のゲームは、料理人が食前酒から用意する「フルコースレストラン」で、
ソーシャルゲームは好きなところを好きなひとと選んで試せる「アラカルトレストラン」なんだよ、という例えを聞いて、確かになるほどと思いました。

 

思えば、AKBなんてその最たるモノで。色んなフックがあるけれども、特に総選挙では途中結果発表なんかがあるから、結果発表がもっともっと盛り上がるのですよね。

 

私がずっと好きなのは、奈良美智さんのTwitter。まるで作家さんと共同制作をしているような感覚に陥ってしまうからだ。

(その発見をしたとき、感動してブログに書いてたの、思い出した。
4年前、あまりにも稚拙すぎるし、音楽の現状は今また全然違うと思うんだけど…)
「アーティストを伝えるメディア」 -2010.09.05

 

佐渡島さんは
「作家さんって、完成したものじゃないと投稿しちゃいけない、って思いがち。でも作ってる過程を、どのように共有していくか?フォロワーが作品を見守る、という状況をつくっていくのが大事」とおっしゃっていました。

 

うむ、これからのキーワードは「親近感」。

 

私がコルクさんに「親近感」を感じてるのは、日々Facebookページで掲載されている1ページ漫画『今日のコルク』。
とくにこの「矢代くん」のキャラ、ファンなんですよね。実際めちゃくちゃ賢いのに、、抜けていらっしゃる。

矢代くん

羽賀翔一さんが描く、漫画の制作風景までUPされておりました。

ペンタブだ

https://www.facebook.com/corkagency より

 

この「ライブ感」的なものを何度かみちゃうと、ファン意識を超えた「当事者意識」みたいなものが芽生えてくるなぁ、と。

別件なのですが、最近その芽生えを感じたブログがありまして……

 

東京ピストルの草彅社長が、「自社の商品がパクられてる!!!!」と怒ってたんだけど、普通、会社の公式発表なりで「GANORIはBASEにてお買い求めいただけますので…」的なアナウンスをするところ、なんだこれはー!とブログ上でぷんすか怒っていらっしゃって、その様子がもう既にコンテンツと化してしまっているのです。

 

怒っても泣いてもコンテンツ。ぷんすかコンテンツ。それは時に残酷だが、やはり親近感=面白いのです。
もちろん、単なる感情のだだ漏れは美味しくないので、草彅さんはそこを「美味しく見せるコツ」を熟知されているからスゴいなぁって。

 

ちょっと脱線しちゃいましたが。

他にも沢山のヒントをいただいたセミナーだったのですが、全部書くとまた5,000文字くらいになっちゃうので、今日はひとつ「親近感」に絞って書かせていただきました。

 

余談ですが、佐渡島さんのお話の中で、「これは!!」って思ったこととかをつぶやいたりしてたんだけど、圧倒的に反響があったのが、これね。

チラリ

これはコルクさんとAR三兄弟の川田さんがつくられた、ちょっと18禁なドキドキスマホサイトなのですが、男性各位、よろしければ下記よりスマホでアクセスください。
http://ptn.xyz

うむ。ネットでは「親近感」と「エロ」が大事なのか。そうか・・・。
しかも「どエロ」じゃない、というところが、SNSでもシェアされるコツなのか・・・・・?

そんなことを考えながら、このあたりで終えたいと思います。

 

ご意見ご感想あれば、こちらまでいただけると幸いです!それでは〜〜!
https://twitter.com/ciotan