20歳から80歳まで楽しんでもらうブログを書いたよ【全世代・なつかしの音楽】


こんにちは、しおたんです。

突然ですが、大阪のおばあちゃん、読んでますか?(おばあちゃんはTwitter使いなので、このタイトルにすれば、ブログも読んでくれるはずや…)

20歳から80歳くらいの方までに楽しんでもらえたらなってやつを書くので、おばあちゃんにも届きますように!

しかしその内容は「ここからが本題です!」からお伝えするので、よかったら序盤は流しでお願いしますね。

2016年は年始早々に不倫がどうだとか、5人組グループがどうだとか、美男美女婚だとか芸能ニュースが色々ありますが、これですよ!これ!!!

私は昭和63年生まれなので、小学校6年の冬にイエモンが活動休止。その頃ずっとラジオでかかっていた卒業ソング「プライマル。」とともに小学校を送り出された記憶があります。12歳の頃に聴いた曲って、なんであんなにギュッってするんやろうな。。

非常に胸を熱くしていたところ、たかが3つ下になるだけでこうなるようです。

悲しい。

すべての年代における、ギュッとする曲はなんでしょうね?そんなものはあり得ないのですが、そんな企画があったのですよ。

ということで・・・・・・

ここからが本題です

2015年の年の瀬に、NHK「データなび」にて、データで各時代の流行ソングっぽいものをつくる「平均ソング」が放送されたのですが、そちらが親子三世代で楽しめる内容だったので、根掘り葉掘り反芻したいと思います!!

ぐっさんと福田彩乃さんが、自動生成された「その時代っぽい」楽曲を歌わさられるという企画。NHKのサイトにその動画が公開されてます!まずは聴いてみてください。(そして聴いたらすぐこのブログに戻ってきてーーー!)

http://www.nhk.or.jp/d-navi/kouhaku/

ご覧いただけましたか??

番組全体でも歌詞や楽器、メロディなんかの様々な分析があって、とても面白かったのです。

お二人が熱唱した「その時代っぽい」楽曲も、すごーーーーーくそれっぽくて、「聴いたことあるわ〜〜!」と言いそうな感じでしたが、、、、、何かが足りない。

何かが足りない。

何かが足りないんだよ・・・・・


そう、舞台と衣装を想像で補わなければいけないのです。。。


ということで、こっちで勝手に、「この時代ならこんな衣装だよね」シリーズを作りました。イラストは高谷優偉さんに描いていただきました。よろしくご査収ください。


■1950〜60年代の歌謡曲、しんみり

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まずは1950〜60年代です。当然私は誕生前なのですが、この時代の音楽を聴くとなんかすごいね、湿っぽい気がしたのです・・・・

基本不倫だし。あと、すごく思い出の場所に固執するんですよ。
二人で月をみた橋とか、乗った列車とか。。。。

世の中的に不倫が多かったのかな・・。それとも、戦時中の理想像を描くような明るい曲調からの脱却なのかもしれないです。とりあえず、不倫ソングがすごく多いぞ!

あと、この時代にはかなりの確率で、横に倒したギターを弾いてるおじさんの姿がありました。スチールギターという、ハワイアン系の楽曲を演奏するときに使うものなんだって。

こちらは、戦後アメリカ文化で入ってきたものの1つだそうですよ!

あと、特筆すべきは女性の化粧。ちょっと、いや、かなり怖いです。。

子どもの頃、古いバービー人形のメイクがめちゃくちゃ怖いと思ってたのですが、そのメイクです。



パリジェンヌだと似合うのかもしれない。

■1970年代の男性アイドル曲 ギラギラ

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次はこの時代。リアルタイムで体験していなかった自分にとっては、ギャグじゃないの?!ネタじゃないの?!というツッコミ待ちのようなパフォーマンスばかりでした。

キレッキレのダンス、ビラッビラの衣装。そして自惚れ風の長髪クルクルアイドル。。。でも、お母さんにそんなこと言ったらガチで怒られそうです。時代のカリスマだったようで……。

そんな青春を過ごしたお母さんも、いまやすっかり星野源さんファンなのですが。


ちなみにこの時代のアイドル、ベルサイユのばらのアンドレみたいだなぁと思ったけど、ベルばらも1972年にスタートした漫画だから、時代的にど真ん中ですね。面白い!



■1980年代の女性アイドル曲 圧倒的な存在感

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この時代のアイドルが好きすぎます。

圧倒的な存在感。女神としての崇高対象すぎて……

モテそうで、健康的で、カリスマ的で・・・・まるで南ちゃんじゃないか。

そう。タッチは1981年から1986年に連載していた漫画で、これまたど真ん中です。リンクしますね。

しかし1つ加えておきたいのは、アイドルも、南ちゃんも、これは夢ですよね。。男性の願いがそのまま具現化されたような理想の女神・・・・・だから尊いんですけどね・・・

最近のアイドルは生々しくってそれもまた好きです。

■1990年代の人気音楽グループ ダンスと英語シャウト

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1988年生まれの私は、ここでやっとリアルな記憶を頼りに文章がかけます。むしろ、ここまで勝手にすみませんでした。おばあちゃんとお母さんに怒られそう。

さてさて。ポジティブで愛されキャラの南ちゃんから一転、異性からのモテを一切気にせず、痩せすぎた身体で踊りまくるお姉さんと、濃ゆいイケメンでダンスの上手い男性が登場です。

鉄格子みたいな舞台装置に、紫や青のライトやフラッシュ。クラブミュージックシーンがそのまま歌番組に出てきたぞ、みたいな格好良さありますよね。

ダンスも歌もキレッキレで、ちょっと今の韓流スターみたい。でもよく見ると英文法めちゃくちゃ、謎なシャウトが多め、というのが90年代の特徴のように思います。

ちなみにこのお兄さんお姉さんを漫画で表すと「ご近所物語」の「勇介」と「リサ」なのですが、細かすぎて伝わらない気がするので次にいきます。「わかるわ」って人は教えてください。

■2000年代のアコースティックユニット 親戚にいそう

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90年代のカリスマ感からまたガラッと変わります。

その出で立ちはまるで「親戚」。。。

イケメンでもなく、ブサイクでもなく、そこに当たり前のようにいて、でも気が使える感じ。それが2000年代のフォークソングブーム再来で登場した男性ユニットたち。

路上ライブから、ラジオから、少しずつ実力が認められて上に上にステップアップしていくので、歌も楽器もかなりの実力派です。でも、彼らは決して踊らない。

流行り出した頃こそ「どうかメジャーにならないで!」「コアなファンだけのために歌って!」という感じもありましたが、それが15年も続けばすっかり国民的な存在に。

でもやっぱり、その姿は親戚のように親しみがあるのです。

■2010年代 未来の音楽

「データでつくるあの時代っぽい歌」の2010年代は・・・あれは完全に、パ、パヒュ・・・


という感じで、完全に3人組のテクノポップユニットでしかなかったので、あえてイラストは制作しておりません。

テクノポップユニットが時代的であるのは言わずもがな。しかし多様化で自由化した現代なので、いろんな魅力を持った方々がいます。そんな中であえて2010年代の歌手像を浅く分析したら、自分のリズムをもって淡々と歌う薄顏女子が増えている気がします。

DAOKOちゃんとか、水曜日のカンパネラのコムアイちゃんとか、親近感はあるけどなんだか不思議な子……という方々が、今をすこしリードする感じ。

あなたの「2010年代の歌手像」があれば教えてください!!

そして、もっとちゃんとした、2010年代の音楽に関する専門的な分析を読みたいぞという方には、大谷ノブ彦さんと柴那典さんがcakesで連載されている「心のベストテン」を強くオススメいたします。

最後にもう一度、データで作ったそれっぽい楽曲へのリンクを貼っておきます。イラストとあわせて想像しながら聴いてみてください〜〜!



http://www.nhk.or.jp/d-navi/kouhaku/

■人工知能 × 時代らしさの演出

今回は主観たっぷりでお伝えしちゃいましたが、ぐっさんと福田彩乃さんが歌った楽曲は、人間が作詞作曲したものではないのです。

約3,000曲の過去の紅白での「歌詞」をもとに、立命館大学の樋口耕一准教授が開発したソフトウェア「KHコーダー」で歌詞の年代別頻出ワードをピックアップ。その次に、亜細亜大教授の堀玄先生が開発したプログラムに入力して自動的に「作詞」します。(ここで人間が意図的に触らないことがポイント!!)

そして嵯峨山茂樹先生が開発したソフト「オルフェウス」に入力し、メロディーを自動的に生成していきます。

そこから音楽家の松尾謙二郎さんらが「その時代っぽい」アレンジを加えていくのです。

番組では、アレンジ前の楽曲も聞けましたが、本当に心がない、つめた〜〜い感じの音楽でした。こちらです。

怖い・・つめたい・・・。楽曲のアレンジ力、そしてぐっさんの表現力がよくわかります。。

やはり芸術は人の力に頼るところは大きいなぁと思いつつ、もっともっと進化するであろう自動生成機能の追い上げはどうなることでしょうか。

2020年のヒットソングを図解するとなると、そこに人は、いないのかも。




平均ソングを制作されたみなさま
制作・著作:NHK
協力:樋口耕一(立命館大学教授)嵯峨山茂樹(明治大学教授・東京大学名誉教授)堀玄(亜細亜大学教授)
企画・制作:dot by dot inc.
音楽:インビジブルデザインラボ
プロデューサー:富永勇亮、関賢一
音楽監督:松尾謙二郎
クリエイティブディレクター:谷口恭介
テクニカルディレクター:Saqoosha
デザイナー:高谷優偉
プログラマー:松竹誠
システムエンジニア:イズカワタカノブ
アシスタント:佐藤志都穂



<この企画を取材したときの記事はこちら!>
・ハロウィンには乗れない。パブリックビューイングなど縁がない。王道は苦手だけど、紅白の仕事がしたいです

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