なんでタイトルがムーンライト伝説なんだろう。
でも乙女心をあれほどに表現しているポエムは
他にないと思うのです。
恋って、エキサイティングで、魔法みたいで、信じられないパワー秘めてるじゃないですか。
今の気持ちは、そんな感じ。
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この夏、ゲリラPRパーソンの砂流(すながれ)さんに「絶対行った方がいい!」と言われて、
博報堂ケトルの嶋さんが開講している「PRパーソン育成セミナー」なるものに通っています。
全6回。
それはもう、それはもう、それは本当にもう、夢のような時間なのです。
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大学生の頃、嶋さんの『ブランド「メディア」のつくり方』という本を読んで、
そこには、ヤフトピ砲のこと、ライブドアニュースのネタの選定、
VERYという新基軸のファッション誌、R25、ブルータス、メトロミニッツ……
もう、鼻血の出そうなメディアの内情が、それぞれの編集者のことばで、踊るような文章で書いてあったのです。
あざやかにメディアの文脈を更新していく方々の偉業と
そのエキサイティングな姿勢が、大学生の私にはもう涙が出そうなほどに神々しくて、
嗚呼!!!と何度も感嘆してはマーカーで線を引き、
こんな世界に私もジョインしたい、ジョインしたい!!!と強く思ったのです。
人になにかを伝えること、時代の先をみつめること、戦略的なストーリーを描くこと、
どれも心がギュッってなるほどに魅力的だった。
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それから4年くらい経ちまして、今度は、その本を編集した嶋さんのセミナーに通って、
そこに登場されていた方々が実際に生身でお話される講座に参加しているのなう。
まぁお金を払えば誰でも参加することは出来るんだけど、
得るものが、まじで、まじで、パない、パない、半端ない。
セミナーの内容は濃厚すぎるので書けないんだけど、
その後の交流会もすごい。
ずっと憧れてたひとたちが、50センチ先で一緒にお酒を飲んで
明日のメディアのお話をされているんだもの。そこここに、明日のメディアの行方が転がっているんだもの。
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また話は飛んで、2年前。
社会人になって、ギャラリーに足を運ぶ機会も減ったとき、
ふとOZ magazineのアート特集を手にしたのです。
ああ、なんてことだ!
そう思った。
私のやりたかった未来が、つまってるじゃないか、既にあるじゃないか!
そう思った。
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私は子どもの頃からインターネットメディアを見て育ってきたので、
基本的に雑誌はそれほど読みません。。。
夢の中でもインターネットしてる程のネット中毒者なので、ネットは四六時中ずっと一緒です。
(5つ上の姉はずっとマガジンハウスやINFAS文脈の中で育って、ファッション誌の編集者をしていたけど、姉と私は根本的に性格が真逆だった)
ネット住人な私からすると、雑誌は「前提となる知識」を必要とするので、ちょっとハードル高いのです。
いやネットの方が専門用語とか多くない? 的な突っ込みもありそうだけど、そこはネイティブで身に付いちゃってるのでもはやよくわかんない。
でも、OZ magazineみて震えちゃったのは、
・愛がある
・時間を止めてくれる(日常の喧噪を忘れさせてくれる)
・ページデザインの清々しい世界感
・なのに、新規読者に優しいハードルの低さがある
・行動を起こさせる
みたいな、美しき、とても美しきPDCAの循環がそこにある、
可憐なのにちゃっかりさんな女性、みたいな魅力。
社会人は、余暇に時間を使いたい。お金を使いたい。
そんな「かわいい欲望」が、めくるめく満たされていくような
気の利いたコンテンツに、ため息が出ちゃったのです。
美しいプロダクトを作るだけでは「嗜好品」で終わっちゃうし、
でも、下世話にビラ配りして集客するのも、品がない。
その二方向を上手に組み合わせるのは、
とても難しいんだけど、OZ magazineさんではそこが美しく絡まってて、キュンとして嫉妬した。
(不動産会社さんがもとになっている、というのを聞いて、
すこしそのルーツを垣間みたような気もする)
嫉妬すべき素敵な雑誌。
今日はそんなOZ magazineの編集長をされている、古川誠さんもゲストとして来られていて、
その後の飲み会では、重すぎる愛の告白みたいなことを伝えまくってしまって
たぶんびっくりさせてしまったのですが。
ただね、ファンです! とファンレターを渡すだけじゃ意味がなくて、
その明日を、私は、私の好きなインターネットを最大限活用して見つけていきたいから、
帰って、こうして、OZ magazineと自分の編集した過去の雑誌とをならべてみて、
その違いを噛み締めながら
伝えることについて、もっと深く、もっと早く、もっと愛情をもって、
のぼっていきたいなぁ、と思ったわけなのです。
これ、好きな人の名字に自分の名前あわせて書く人みたいで、こわいぞ。
いや、
これは終わらぬ恋だなぁ。
おやすみなさい、たぶん夢でもこの続きを見るんだけれども。